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2021-08-15(Sun)作成


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openSUSE Leap 15.3 インストール

PC スペック

以下 PC に OpenSUSE Leap 15.3 をインストールする。

メーカ TOSHIBA
製品名 dynabook CX/47EE
CPU Intel Core2 Duo T7250 @ 2.00GHz
メモリ 2GB
HDD 120GB

要求スペック

以下は要求スペック。メモリが推奨値の 4GB に達していない。HDD 容量は問題ない。

メモリ 1GB(オンラインリポジトリ使用時は少なくとも1.5GB、4GB以上を推奨)
HDD 最低 10GB、グラフィカルデスクトップの場合は 16GB、 Btrfs のスナップショット機能を使用する場合は root パーティションに最低 40GB を推奨。

インストール

  1. インストールデータダウンロード

    ホームページ にアクセスする。TumbleWeed か Leap のどちらかを選ぶ。安定性を重視して Leap を選んだ。 x86_64 の Offline Image (4.4 GiB) をダウンロードした。

  2. Live USB 作成

    MX Linux にデフォルトで入っている Live-usb Maker を使用した。 ターゲットに使用する空の USB を選び、ISO ファイルは先にダウンロードしたファイルを選択する。 Image mode にチェックを入れて 次へ をクリックで作成完了。

  3. インストール開始

    Live USB を挿入して PC 起動。 BIOS 設定画面で USB のブート順位をトップにする。 インストール画面に移ったら F2 キーで言語を日本語に変更し、インストール開始。

  4. 言語/キーボード/ライセンス同意

    言語/キーボードレイアウトが日本語になっていることを確認し、ライセンスに同意して 次へ をクリック。

  5. ネットワーク設定

    編集 をクリックし、ネットワークカードの設定を行う。 ネットワークの選択 をクリックし、接続するネットワークを選択、 認証パスワードを入力し 次へ をクリック。

  6. オンラインリポジトリ

    今すぐオンラインのリポジトリを有効化しますか? と聞かれるので、 はい をクリックする。 オンラインリポジトリの一覧が表示されるので、必要なリポジトリにチェックを入れる。 何も変更せずに 次へ をクリックした。

  7. システムの役割

    デスクトップ環境を選ぶ。KDE Plasma を選んだ。

  8. パーティション設定の提案

    ガイド付き設定 をクリックする。データは残さないので、削除する必要がない場合でも削除する を選んだ。 パーティション方式は何もチェックを入れず 次へ をクリックした。 ファイルシステムオプション もデフォルトのままで 次へ をクリックした。

  9. 時計とタイムゾーン

    日本 が選ばれていることを確認し 次へ をクリック。

  10. ローカルユーザ

    ユーザ名、パスワードを設定する。このパスワードをシステム管理者用のものとしても使用する にチェックを入れた。 自動ログイン のチェックは外した。

  11. インストール設定

    何も変更せず インストール をクリック。

インストール後

  1. アップデート

    YaST を起動。ソフトウェア > ソフトウェア管理 でソフトウェア管理画面を開き、 パッケージ > すべてのパッケージ > 新しいバージョンがあれば更新する をクリックする。 内容を確認し、問題なければ 了解 をクリックでアップデート完了。

  2. オフィスソフト

    Libre Office がデフォルトでインストールされている。

  3. 動画サイト再生確認

    ウェブブラウザは Firefox がデフォルトでインストールされている。 YouTube は再生できた。 Amazon Prime Video は再生できなかった。 ターミナルで以下コマンドを実行し、 Packman リポジトリを追加する。

    sudo zypper ar -cfp 90 'https://ftp.gwdg.de/pub/linux/misc/packman/suse/openSUSE_Leap_$releasever/' packman
    
    以下コマンドで Packman のパッケージを有効にする。
    sudo zypper dup --from packman --allow-vendor-change
    
    鍵を拒否しますか? と聞かれるので、a (今後ずっと信頼する) を入力する。 あとの選択肢は 1 を入力する。 最後に 続行しますか? と聞かれるので、y を入力する。 再起動後に Amazon Prime Video が再生できるようになった。

  4. ウェブサーバ設定

    YaST で ソフトウェア > ソフトウェア管理 と進み、表示 タブで パターン を選ぶ。 Web および LAMP サーバ を 右クリック > インストールする を選択し、了解 をクリック。ウェブサーバ関連のパッケージをインストールする。 ターミナルで以下コマンドを順に実行する。

    su root
    systemctl start apache2
    systemctl enable apache2
    firewall-cmd --add-service=http --permanent
    firewall-cmd --reload
    
    1 行目は管理者ログイン、2 行目は apache2 の起動、3 行目はブート時自動実行の設定、 4 行目は Firewall に http 通信を許可する設定、5 行目は Firewall 設定のリロード。 下記ディレクトリに自作の index.html を置く。
    /srv/www/htdocs
    
    以下コマンドで IP アドレスを調べる。
    ip a
    
    仮に IP アドレスが 192.168.1.1 であった場合、ウェブブラウザで 以下 URL にアクセスすると、index.html の内容をブラウザで確認できる。 同じ Wi-Fi に接続したスマホからでも確認できる。
    http://192.168.1.1
    

  5. SSH 設定

    ターミナルで以下コマンドを順に実行する。

    su root
    systemctl start sshd
    systemctl enable sshd
    firewall-cmd --add-service=ssh --permanent
    firewall-cmd --reload
    
    1 行目は管理者ログイン、2 行目は sshd の起動、3 行目はブート時自動実行の設定、 4 行目は Firewall に ssh 通信を許可する設定、5 行目は Firewall 設定のリロード。

  6. vim language server (vim-lsp-settings) インストール

    ターミナルで以下コマンドを順に実行する。

    curl -fLo ~/.vim/autoload/plug.vim --create-dirs https://raw.githubusercontent.com/junegunn/vim-plug/master/plug.vim
    sudo zypper install git
    
    ~/.vimrc に以下内容を書く。
    let data_dir = has('nvim') ? stdpath('data') . '/site' : '~/.vim'
    if empty(glob(data_dir . '/autoload/plug.vim'))
      silent execute '!curl -fLo '.data_dir.'/autoload/plug.vim --create-dirs  https://raw.githubusercontent.com/junegunn/vim-plug/master/plug.vim'
      autocmd VimEnter * PlugInstall --sync | source $MYVIMRC
    endif
    
    " Install vim-plug if not found
    if empty(glob('~/.vim/autoload/plug.vim'))
      silent !curl -fLo ~/.vim/autoload/plug.vim --create-dirs
        \ https://raw.githubusercontent.com/junegunn/vim-plug/master/plug.vim
    endif
    
    " Run PlugInstall if there are missing plugins
    autocmd VimEnter * if len(filter(values(g:plugs), '!isdirectory(v:val.dir)'))
      \| PlugInstall --sync | source $MYVIMRC
    \| endif
    
    " Specify a directory for plugins
    " - For Neovim: stdpath('data') . '/plugged'
    " - Avoid using standard Vim directory names like 'plugin'
    call plug#begin('~/.vim/plugged')
    
    " Make sure you use single quotes
    
    Plug 'prabirshrestha/vim-lsp'
    Plug 'mattn/vim-lsp-settings'
    Plug 'prabirshrestha/asyncomplete.vim'
    Plug 'prabirshrestha/asyncomplete-lsp.vim'
    
    " Initialize plugin system
    call plug#end()
    

  7. Python モジュールインストール

    tkinter、numpy、matplotlib は下記コマンドでインストールする。

    sudo zypper install python3-tk
    pip3 install numpy
    pip3 install matplotlib
    

所感

初期環境はサーバ向きの印象を受けた。 環境を整えれば、動作もスムーズで普段使いに問題無かった。

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